ごあいさつ
腫瘍科専門外来担当獣医師
副院長 後藤匠
2011年:日本獣医生命科学大学卒業
2012-2014年:モリタ動物病院
2015-2021年:岐阜大学動物病院(腫瘍科・外科)
2020年3月:第一種放射線取扱主任者取得
2024年5月-:日本獣医生命科学大学 放射線学研究室 研究支援員
2015年から7年間岐阜大学動物病院に在籍し、主に腫瘍の犬猫の診療に従事し外科手術、放射線治療、化学療法のすべてを経験させていただきました。
また日常診療に加え、がんで苦しむ動物を救うために最適な治療方法を臨床研究しております。これまで犬の卵巣がん、胸腺腫、悪性グリオーマ(脳腫瘍)、胆管癌、血管肉腫、猫の鼻腔内リンパ腫など様々ながんに関する治療方法を研究し、その結果を国内外の学会や米国や英国の学術誌に論文発表いたしました。発表した論文は世界的な獣医腫瘍学のバイブルである『Small Animal Clinical Oncology 6th edition』に引用されております。
腫瘍症例は多様であり、教科書通りに治療してもうまくいかないことが少なくありません。また、教科書で推奨されている治療方法は必ずしも“ご家族と動物にとってのベスト”な治療方法とは限りません。腫瘍の治療には、十分な経験と知識に基づくご家族とのコミュニケーションが何よりも重要と考えております。
モリタ動物病院ではホームドクターとして、腫瘍の性質、進行度(ステージ)、ご家族のご希望などを勘案し、“それぞれの動物にとってのベスト“な治療方法を提案させていただきます。
特に化学療法に関してはご家族のあらゆるニーズに対応するため、ラパチニブ、モガムリズマブ、ソラフェニブ、Verdinexorなど大学病院でも取り扱いが少ない分子標的薬を含む多数の化学療法剤を取り揃えております。
※腫瘍専門外来は予約診療となります。お電話あるいはE-mailにてご予約をお願いいたします。また、セカンドオピニオンのご相談も受け付けております。
TEL:03-3801-0133
E-mail:moritaah.arakawa@gmail.com
1. 後藤匠、神吉剛、神吉紀子、森田智明.猫伝染性腹膜炎におけるレムデシビルおよび経口GS-441524の有効性と安全性に関する回顧的研究. 第25回日本臨床獣医学フォーラム年次大会, 2023年
2. Goto S, Iwasaki R, Mori T. Evaluation of a patient-specific bolus for radiation therapy created using a three-dimensional printer. FASAVA-TOKYO, 2019年
3. 後藤匠、中野有希子、神志那弘明、酒井洋樹、内田和幸、森崇. 犬の悪性グリオーマにおける術後放射線治療の有用性に関する予備的研究.
第20回日本臨床獣医学フォーラム年次大会(最優秀賞), 2018年
4. 岩﨑遼太、後藤 匠、吉川竜太郎、森 崇. 犬口腔内悪性メラノーマにおける領域リンパ節切除に対する予後比較解析. 第107回獣医麻酔外科学会学術集会,2023年
5.
宇野晶洋、寺内光彦、後藤匠、岩﨑遼太、森崇. 対側への腎転移を伴う腎細胞癌に対して放射線治療およびトセラニブの投与を実施した犬の1例. 第25回日本獣医がん学会,
2022年
6. 寺内光彦、後藤匠、岩﨑遼太、友久学、森崇. StageⅢ血管肉腫に対しドキソルビシン/プロプラノロール併用療法を実施した犬の3例. 第17回日本獣医内科学アカデミー, 2021年
7. 梅野凌、後藤匠、岩崎遼太、森崇. 犬の鼻腔内癌腫の寡分割放射線治療に対するトセラニブの有用性に関する予備的検討. 第17回日本獣医内科学アカデミー, 2021年
8. Atsushi Maeda, Sho Goto, Ryota Iwasaki, Mami Murakami, Hiroki Sakai, Takashi Mori. Outcomes of dogs with localized bile duct carcinoma following surgery: A retrospective study of seven dogs. VCS Annual Conference, 2020年
9. Ryota Iwasaki, Sho Goto,
Takashi Mori. Identification of sentinel lymph nodes using CT lymphography in dogs with oral malignant melanoma. VCS Annual
Conference, 2021年
10. 前田淳、北川敬太、後藤匠、岩﨑遼太、村上麻美、森崇. 犬の大動脈小体腫瘍に対する三次元原体放射線治療. 第16回日本獣医内科学アカデミー,
2020年
11. 岩﨑遼太、後藤匠、小川恭弘、森崇. 犬の頭頸部がんに対する酵素標的・増感放射線療法(KORTUC II)の使用経験. 第25回癌治療増感研究会, 2019年
12. 田原駿、後藤匠、清水万夢、渡邊一弘. 3Dプリンタを用いて作製した口蓋キャップを長期適用した口蓋裂の犬の1例. 2019年度獣医学術中部地区学会,
2019年
13. 吉川竜太郎、後藤匠、岩﨑遼太、村上麻美、酒井洋樹、小川恭弘、森崇. 頭蓋骨の融解を伴う副鼻腔腫瘍において酵素標的・増感放射線療法(KORTUC ll)を実施した犬の1例. 第15回日本獣医内科学アカデミー, 2019年
14. 山田晃史、後藤匠、岩﨑遼太、村上麻美、酒井洋樹、森崇. 鼻腔内扁平上皮癌に対する加速分割照射により骨再生を認めた犬の1例. 第15回日本獣医内科学アカデミー, 2019年
15.北島有華、川部美史、村上麻美、岩﨑遼太、後藤匠、酒井洋樹、森崇. 犬の孤立性肺腺癌に対する少分割放射線治療の効果および忍容性についての検討. 第14回日本獣医内科学アカデミー, 2018年
16. 藤岡透, 橋本直幸, 江畑健二, 山形静夫, 滝山昭, 山野茂樹, 酒井洋樹, 後藤匠, 森崇, 神志那弘明. 手術後にテモゾロミドを投与した悪性グリオーマの3症例. 第48回中部小動物臨床研究会, 2016年
2.Goto S, Iwasaki R, Sakai H, Mori T. Combined Hypofractionated Radiotherapy and Chemotherapy Versus Hypofractionated Radiotherapy Alone for Cats with Localized Sinonasal Lymphoma. J Am Anim Hosp Assoc. 2022,58: 254-261.
3. Goto S, Iwasaki R, Sakai H, Mori T. A retrospective analysis on the outcome of 18 dogs with malignant ovarian
tumours. Vet Comp Oncol. 2021, 19:442-450.
4. Goto S, Murakami M, Kawabe M, Iwasaki R, Heishima K, Sakai H, Mori T.
Hypofractionated radiation therapy in the treatment of canine thymoma: Retrospective study of eight cases. Vet Radiol Ultrasound. 2017, 58: 613−620.
5. Terauchi M, Fujii Y, Goto S, Iwasaki R, Yoshikawa R, Mori T. Efficacy and adverse events of anthracycline and propranolol combination in five dogs with stage 3 hemangiosarcoma. Open Vet J. 2023, 13: 801-806.
6. Atsushi Maeda , Sho Goto , Ryota Iwasaki , Koji Yamada , Mami Murakami , Hiroki Sakai, Takashi Mori. Outcome of Localized Bile Duct Carcinoma in
Six Dogs Treated with Liver Lobectomy. J Am Anim Hosp Assoc 2022,58: 189-193
7. Yoshikawa R, Yoshikawa F, Goto S, Iwasaki R, Mori T. Computed tomography-based evaluation for normal adrenal gland size independent of body weight in dogs. Open Vet J. 2023 ;13: 218-224.
8. Terauchi M, Fujii Y, Goto S, Iwasaki R, Yoshikawa R, Mori T. Efficacy and adverse events of anthracycline and propranolol combination in five dogs with stage 3 hemangiosarcoma. Open Vet J. 2023 ;13: 801-806.
9. Narita M, Nishida H, Goto S, Murakami M, Sakai H, N, Maeda S, Kamishina H. Primary malignant peripheral nerve sheath tumors arising from the spinal canal invading the abdominal cavity in a dog. J Vet Med Sci. 2020, 82: 452–456.
10. Iwasaki R, Shimosato Y, Yoshikawa R, Goto S, Yoshida K, Murakami M, Kawabe M, Sakai H, Mori T. Survival analysis in dogs with urinary transitional cell carcinoma that underwent whole-body computed tomography at diagnosis. Vet Comp Oncol 2019, 17:385-393.
11. Kawabe M, Kitajima Y, Murakami M, Iwasaki R, Goto S, Sakai H, Mori T. Hypofractionated radiotherapy in nine dogs with unresectable solitary lung adenocarcinoma. Vet Radiol Ultrasound 2019, 60:456−464.
12. 渡邊一弘,岩﨑遼太,後藤匠,齊藤和之,森崇:下顎骨背側の口腔腫瘍にダイヤモンドバーと超音波スケーラーを用いて下顎骨辺縁切除した犬猫の5例.動物臨床医学 2019, 28:63−69.
1. 頭頸部腫瘍における放射線治療, 第23回 日本獣医がん学会 教育講演,2021年
1. 呼吸器疾患:これって腫瘍?炎症?
[総論] VETERINARY BOARD No.66(エデュワードプレス), 2024年
2. 頭頸部腫瘍における放射線治療, 小動物腫瘍臨床 Joncol, No.30 2021年.
3. 伴侶動物のがん緩和・支持療法とがん看護, 1-3;緩和的放射線治療(緑書房), 2021年.
4. 岐阜大学動物病院 外科診療科ファイル! File 3: 反対側の甲状腺が病変側に変位した甲状腺濾胞腺癌の犬の1例, SAC(共立製薬), No, 199, 2020年.
5. 酵素標的・増感放射線療法 KORTUC, 1-2; 犬および猫の頭頸部腫瘍に対するKORTUC治療の経験(篠原出版社), 2020年
6. 犬と猫のがん緩和・支持療法とがん看護, 第3回 緩和的放射線治療: CAP(緑書房), No. 346, 96−103, 2018年.
7. ホームドクターが知っておくべき放射線治療のつかいどころ 第10回 Case 13犬の胸腺腫, CAP(緑書房), No.349, 103-105, 2018年.
8. ホームドクターが知っておくべき放射線治療のつかいどころ 第8回 Case 10 & 11 犬の脳腫瘍, CAP(緑書房), No.347, 98-102, 2018年.
9. ホームドクターが知っておくべき放射線治療のつかいどころ 第4回 Case4, 5犬の頭頸部扁平上皮癌, CAP(緑書房), No.343, 58-66, 2018年.
10. ホームドクターが知っておくべき放射線治療のつかいどころ 第2回 Case1猫の鼻腔リンパ腫, CAP(緑書房), No.341, 64-67, 2017年.
11. 肥満細胞腫に対する分子標的薬の適応: CAP(緑書房),No.327, 2016年.